イギリスで旧札は使えない ~バンクオブイングランドで怒られる~

2012年6月のイギリス旅行で余ったお金が35ポンド(日本円で約7,000円分)ありました。
その後、イギリスではポリマー紙幣が発行されました。
日本では2024年に紙幣が新しく変わったばかりで、変わった後も古い紙幣は今までどおりに
使えていたので、イギリスでも同じだと思い込んでいました。

旅行前、現金35ポンドでは心許ないので、追加で100ポンド購入しておくことにしました。
2024年10月、三菱UFJ銀行で購入すると、「この紙幣はエリザベス女王ですが、
今はチャールズ国王になっており、日本に持ち帰っても買い取ることができませんので、
イギリスで全部使ってきてください」と言われました。
それを聞いて、もしかしたら2012年に余った紙幣はもう使えないかもしれないと気づきました。

インターネットで調べてみると、案の定、紙の紙幣はもう使えないとのこと。
バンクオブイングランドで両替することができると分かりました。
幸い今回の旅行は日程に余裕があるし、イギリス到着は木曜日午前中。
これも経験の一つと思い、バンクオブイングランドへ古い紙幣の両替に行きました。

バンクオブイングランドは地下鉄Bank駅を降りてすぐにあります。
入り口には警備員がいて、古い紙幣を見せるとすぐに案内してくれました。
セキュリティチェックを受けて建物の中に入ります。
警備員は、体格はいいけれど威圧感はなく、アジア系(中国系?)のせいか
勝手な親近感もあり、問題なく中に入ることができました。

窓口の場所もすぐに分かりました。
列に並び、前の人が去ったので窓口に近づくと、窓口の女性にガラス越しで
ものすごく怒られました。
英語が分からないので何を言っているのか分かりませんが、怒っていることは分かります。
何を言っているのだろうと、更に窓口に近づくとますます怒られました。
どうしようと戸惑っていると、すぐ後ろで待っていた若い女性が「ここよ、ここ」と
英語で優しく教えてくれました。

イギリスではレジや駅の窓口で列に並ぶ際、ここで待ってねという線があり、
店員や係員に呼ばれるまでその線の後ろで待たなければなりません。
日本でもそのような列の待ち方をしますが、イギリスの方がより厳しい気がします。
私はバンクオブイングランドでそのルールを分かっておらず怒られたのです。
それにしても、50歳を前にしてここまで怒られることがあるだろうかと思いました。
あの窓口の女性には、私が銀行強盗か何かに見えたのでしょう。

きっと線の位置には、ここで待ってねという表示があったのでしょうが、
私は見逃してしまったのだと思います。
列に並ぶ際には気をつけようと肝に銘じました。